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ニュース詳細

  • 2016年09月30日(金)

    企業賞研修報告!

    ■パテック フィリップ賞 ウォッチメーカーマスターコース3年生 山下 裕輝さん



    ジュネーブにあるパテックフィリップ本社のトレーニングセンターで2週間の研修を受けてきました。研修はスイス人、フランス人、私の3名。

    メインの研修内容はオーバーホールで、キャリバー240(自動巻き)、215(手巻き)を始め数種類のムーブメントのオーバーホールでした。数百万する高級時計を扱いましたが、学校で言われている注意すべきことと同じことをパテックでも言われました。

    学校で学んでいることがいかに重要かということがわかり、これは自分の中で大きな財産になりました。また、パテックには歴代の研修参加者の写真が貼ってあるアルバムがあるのですが、
    写真の横に英語で「私はこの場にいることを誇りに思う」と書いてあるのを見て自分も同じ気持ちになり胸が詰まりました!!

    ↓いただいた工具



    ■リシュモン・アワードウォッチメーカーマスターコース3年生 田中 晶子さん



    ドイツ グラスヒュッテにあるA.ランゲ&ゾーネにて行われた研修では、L901.4、L941.4のオーバーホールのほかにパーツのポリッシュやL901.0のヒゲゼンマイの成形を経験しました。
    印象に残ったのはほとんどが機械化しているこの時代、ランゲでは手作業で行っているということです。例えば組立、注油など。
    また、完全に分業制で穴石(※1)を入れる人、ダボピン(※2)を立てる人、カレンダーの調整のみをする人、1度目の組立、2度目の組立をする人と分かれており、まさに手工業という言葉がぴったり。
    語学に関しては個人的にドイツ語を学習していましたので、研修はすべてドイツ語で行われました。

    この研修を通して思ったことは自分の作業の正確さ、丁寧さが欠けているということです。
    これからは一層個々の作業について妥協をなくそうと感じました。
    ランゲでは時計師として働く女性が多かったこともあり、改めて時計師として仕事への向き合い方、これからの生き方を考える機会にもなりました。

    ※1 穴石…歯車などの軸を受ける穴の開いたルビーやサファイア
    ※2 ダボピン…部品の位置がずれないようにするためのピン